がん研究の新潮流|次世代ペプチド × マクロファージ

ACP・マクロファージ免疫療法

ACPで「がん細胞」へ、
マクロファージで「免疫の働き」へ。

2つの方向から治療を組み立てる免疫療法です。

研究・運営|がん治療の研究所

SECTION 01ACP・マクロファージ免疫療法とは

ACP × MACROPHAGE

がん細胞とマクロファージ。2つの標的から、治療を組み立てる

ACPによる「がん細胞」への働きかけと、免疫の司令塔「マクロファージ」への働きかけを、一つの治療経過として考えます。まず、それぞれの役割をご説明します。

TARGET 01|ACPの説明

ACPとは?

ACP=Anti-Cancer Peptide(抗がんペプチド)

ACPは、正常な細胞への影響を抑えながら、「がん細胞」を選択的に狙うことを目指し、AIを活用して設計された新しい抗がんペプチドです。

「がん細胞」の表面にみられる性質を手がかりに近づき、細胞の中へ移行。内部の核およびミトコンドリア等に働きかけ、「がん細胞」が自ら壊れる仕組み(アポトーシス)へつなげることを目指します。

TARGET 02|「マクロファージ」の説明

マクロファージとは?

「攻撃する」「食べる」「掃除する」「修復する」、免疫の「司令塔」

「マクロファージ」は、体内を見回り、細菌などの異物や異常な細胞、壊れた細胞を見つけて対処する、自然免疫の中心的な細胞です。

異物を「攻撃する」、取り込んで「食べる」、不要なものを「掃除する」、傷ついた組織を「修復する」という役割を担います。免疫反応全体を動かす「司令塔」ですが、環境によって働き方が変わり、本来の力を十分に発揮できなくなることもあります。

2つの役割が、1つの流れへ

ACPから、マクロファージへ

まずACPが「がん細胞」の中へ働きかける。次に、その後を「マクロファージ」が受け取り、免疫の働きへつなぐ。その一連の流れを図でご説明します。

青:ACP(ペプチド)紫:「がん細胞」緑:「マクロファージ」
ACPががん細胞へ近づき、細胞内へ働きかけてアポトーシスへつなげ、マクロファージが細胞断片を取り込み、免疫が働く身体環境へつなぐ5段階の概念図
  1. 01
    ACPが「がん細胞」を捉える表面の性質を手がかりに近づく
  2. 02
    ACPが細胞内へ移行核およびミトコンドリア等に働きかける
  3. 03
    「がん細胞」が自ら壊れるアポトーシスへつなげる
  4. 04
    「マクロファージ」が貪食壊れた細胞の断片を食べて掃除する
  5. 05
    免疫の働きへつなぐ情報をほかの免疫細胞へ伝える
左から、ACPによる「がん細胞」への働きかけ、その後の「マクロファージ」による処理、免疫細胞への情報伝達までを示しています。
SECTION 03症例・患者さんの経過

PATIENT STORIES|その先を生きる患者さんの経過

ステージⅣ、再発・転移、余命宣告、緩和ケアでも人生は、その先へ続いている

次の治療を探していた患者さんとご家族が、治療を続けながら取り戻してきた日常。食べる、歩く、笑う、働く、発信する。それぞれの現在を追っています。

症例の読み方

現在掲載している3症例は、ACP導入前に、標準治療の経過も踏まえ、マクロファージを一つの軸とする治療や栄養面の支援・点滴などを、その方の状態に応じて組み合わせた治療期間中の個別の経過です。特定の治療法単独またはACPの治療効果を示すものではありません。

カメラに向けて自身の経験を発信する男性のシルエットイメージ
※画像はイメージです
CASE 01|SYさん・67歳

治療を始めたころ肺・第1・2頸椎などへの転移があり、余命半年程度と説明されました。現在は緩和ケアを受けながら治療を継続しています。

いまの姿

余命半年とされた時間を超え
YouTuberとして活躍

食事、体操、散歩、買い物を続けながら、PCで台本をつくり、自らの経験を動画で発信しています。

この方の経過と現在を見る
身体状態を確認しながら歩く高齢男性のシルエットイメージ
※画像はイメージです
CASE 02|KKさん・87歳

治療を始めたころ多発肺転移と骨転移があり、ご家族は予後3か月程度と説明を受けていました。治療開始時には酸素ボンベが必要な状態でした。

いまの姿

治療時に酸素ボンベが不要となり
87歳で、もう一度仕事を探す

咳や動作に変化がみられ、会話と笑顔も増加。経験やパソコンの知識を生かせる仕事を、現在探しています。

この方の経過と現在を見る
仕事復帰後に筋力トレーニングを続ける男性のシルエットイメージ
※画像はイメージです
CASE 03|KRさん・36歳

治療を始めたころ化学療法後に輸血が必要なほど血球が低下。体重も大きく減り、駅から歩くだけでも大きな負担でした。

いまの姿

ジムと友人との時間を取り戻し
走る・働くを再開

少しずつ体力を取り戻し、2026年8月から仕事を再開。人と会い、身体を動かす日常へ戻っています。

この方の経過と現在を見る

※一つひとつの変化について、どの治療がどの程度影響したかを切り分けて示すものではありません。治療への反応や経過には個人差があります。

MECHANISM|ACPから、テリアン免疫治療へ

がんだけを追いかけるのではなく、免疫が働く身体環境へ。

ACPによる「がん細胞」への働きかけは、治療の終点ではなく起点です。その後をマクロファージが受け取り、免疫が本来の働きを発揮しやすい身体環境へつなげていきます。

私たちが大切にしている治療思想

「がん細胞」だけでなく、
「がんを取り巻く環境」まで見る。

がん細胞、腫瘍の周囲にある免疫・炎症環境、そして全身の状態は、互いに切り離せません。治療の対象を1つの点ではなく、身体全体のつながりとして捉えることが、テリアン免疫治療の出発点です。

目指す状態免疫が本来の働きを
発揮しやすい身体環境へ
01|ACP「がん細胞」へ
反応の起点をつくる
02|MACROPHAGE食べる・掃除する・伝える
免疫の働きへつなぐ
03|TERRAIN免疫・炎症、代謝、循環・栄養、
生活の状態を1つの流れで見る
治療期間を通じて支える土台食べる・出す・動く・眠る・笑う
治療の目的は、「がん細胞」への働きかけだけではありません。

その後の免疫、腫瘍を取り巻く環境、血液、体力、日々の生活までを見ながら、身体が本来もつ力を発揮しやすい状態へつなげていく。それが、私たちの目指すACP・マクロファージ免疫療法です。

動画で見る|マクロファージの役割と、がん研究への応用
MACROPHAGE RESEARCH

世界で進む、マクロファージを起点としたがん研究

マクロファージは、がん免疫や腫瘍微小環境の研究において、いま注目されている免疫細胞の1つです。がん組織へ集まる性質、異物や壊れた細胞を食べる働き、周囲の免疫細胞へ情報を伝える働き、炎症環境に関わる働きに着目し、国内外でさまざまながん研究が進められています。

私たちも、マクロファージを「がん細胞」と免疫、身体環境をつなぐ重要な存在として捉え、その研究動向に注目しています。

01|基本を知るマクロファージの基本的な役割
食べる・攻撃する・掃除する・修復する
02|研究への応用マクロファージを治療の「引き金」にする研究
九州大学|MacTrigger
私たちが注目する、共通の方向性

マクロファージを、がん局所と全身の免疫をつなぐ「起点」として捉えること。身体に備わる免疫の働きをがん治療へつなげる方向性は、ACPによる「がん細胞」への働きかけ、その後を受け取る「マクロファージ」、さらに免疫が働く身体環境までを1つの流れとして考える私たちのアプローチとも共通します。

動画では、九州大学が研究を進めるMacTriggerをご紹介しています。マウスを用いた研究を基礎として、臨床応用を目指した開発が進められています。九州大学の研究発表を見る

※上記をクリックすると、マクロファージ関連の動画を見ることができます。

SECTION 02治療プログラム

一人ひとりの状態と変化を見ながら治療を設計する

2〜3か月の治療全体を組み立てる

治療歴、病状、血液、免疫、体力を確認し、2〜3か月の治療全体を組み立てます。治療前後の変化を見ながら、内容や間隔を調整し、現在受けている標準治療との組み合わせも検討します。

PROGRAM DESIGN|治療全体の考え方

確認する、治療する、変化を見る

01|治療前

治療歴、画像・血液検査、身体状態を確認し、目的と優先順位を整理します。

02|治療期間

ACPとマクロファージへの働きかけを組み立て、体調に応じて調整します。

03|治療後

免疫・血液・体力の変化を比較し、継続やほかの治療との組み合わせを検討します。

PROGRAM GUIDE|2つの治療プログラム

状態に合わせて、治療期間と組み合わせを選びます

ACPを中心とした標準プログラム

2か月

ACPを点滴または皮下注射で標準4回。毎日の経口サポートを続けながら、治療前後の変化を確認します。

比較的状態が安定し、まずACPを中心に始めたい方へ
ACP+マクロファージ活性化プログラム

3か月

ACPとマクロファージ活性化を標準合計8回。経口サポートと在宅水素吸引を組み合わせます。

再発・転移など、身体の状態を見ながら総合的に進めたい方へ

病状、治療歴、血液検査、食事、体力を確認し、開始時期や回数・間隔を医師が判断します。

SECTION 04がん治療の研究所について

MEDICAL & RESEARCH TEAM

専門の異なる医師・研究者が、一つの症例を多方面から考える

標準治療を基盤に、免疫、がんを取り巻く環境、細胞内へ治療を届ける技術を医師・研究者が検討し、患者さんに分かる言葉で伝えます。研究と臨床、患者さんと医療機関をつなぐことが、研究所の役割です。

佐久間 貞俊のプロフィール写真

理学博士|がん治療の研究所 所長

佐久間 貞俊

国内外の研究機関で、細胞生物学・ウイルス学・生化学などを研究。長年の細胞研究を基盤に、研究全体の監修と治療技術の評価を担います。
加藤 淳のプロフィール写真

医師|クリニック 院長

加藤 淳

外科・消化器診療と、製薬企業での臨床開発・安全性評価を経験。臨床と製薬医学の両面から、治療の有用性と安全性を検討します。
馳澤 憲二のプロフィール写真

医師|医学博士|クリニック 院長

馳澤 憲二

がん相談受付
がん遺伝子・免疫の研究から、免疫治療と放射線治療の臨床まで従事。複数の治療をどう組み合わせるか、医学的に検討します。
藤本 純一郎のプロフィール写真

医師|医学博士|クリニック院長

藤本 純一郎

約30年間、小児がんの研究・診療と臨床研究体制の構築に従事。長期的な患者支援と治療技術の医学的評価を担います。
増田 あゆみのプロフィール写真

医師|クリニック院長

増田 あゆみ

産婦人科、救急、形成外科・美容外科を経て、女性医療と再生医療に従事。全身状態と生活背景を踏まえた臨床実践を担います。
堀 信一のプロフィール写真

医師|医学博士|医療法人龍志会 理事長

堀 信一

放射線医学と血管内治療の研究・臨床に長年従事。局所治療と全身の免疫・体内環境をつなぐ治療戦略を検討します。
中村 健二のプロフィール写真

医学博士|公衆衛生学修士|がんサポートDr. 代表

中村 健二

臨床、医学研究、医療制度・保健行政を約25年間経験。幅広い治療情報を評価し、患者相談と情報発信につなげます。
長島 郁雄のプロフィール写真

医師|医学博士|クリニック院長

長島 郁雄

消化器外科、特に肝胆膵領域の診療・研究に長年従事。外科治療の経験を基盤に、免疫や体内環境を含む治療を探究します。

基礎研究、臨床、免疫、放射線、血管内治療、外科、再生医療、公衆衛生。それぞれの知見を持つ医師・研究者が、新たな治療を患者さんへ届けるために検討を重ねています。

医師・研究メンバーの詳しい経歴を見る

LATEST RESEARCH|最新研究

研究所が読み解く|世界の最新・注目論文

がん治療を、知りたいテーマから読み解く。 国内外の最新論文を継続して読み、患者さんの治療選択につながる研究を、分かりやすく整理・発信しています。

06

がん研究の現在地を知る

研究結果から、治療への距離を知る

研究で何が分かり、治療として何を確かめている段階なのか。論文の結果と患者さんへの意味を分けて紹介します。